「高齢出産しなきゃよかった」出産育児の不安やデメリットについて
35歳以上で出産することを意味する「高齢出産」。
近年は初婚年齢が上昇傾向にあり、第1子出産時のお母さんの平均年齢も高くなっていますよね。
出生時のお母さんの平均年齢が、平成2年は「27.0歳」だったのが、令和元年になると「30.7歳」と上昇しているのが厚生労働省の調べでも分かります。
経済的な余裕や精神面から高齢出産にメリットを感じる方もいますが、それでも出産育児の不安はありますよね。
そこでこの記事では、「高齢出産」に後悔しないために、世間が感じている不安やデメリットについてお伝えしていきます。
高齢出産をするデメリットとは
結婚したのが35歳前後だったり、お仕事などを頑張った結果、たまたま高齢出産
と言われる年齢になってしまったという人も多いと思います。
子供がほしいけど年齢的に無理かなって感じている方に、まずは高齢出産のデメリットについてお話していきます。
【高齢出産のデメリット】
- 流産・早産・死産が増える
- ダウン症の発生率が高くなる
- 発育に影響が出る
- 難産になりやすい
高齢出産の主なデメリットは、上記の4つ。
リスクとしてしっかりと抑えて置いてほしいポイントなので、1つずつお話していきます。
流産・早産・死産が増える
流産は「卵子の老化」や「卵子の染色体異常」「卵子自体の生命力低下」により、確率が上がります。
25歳、35歳の流産率が10%のところ、高齢出産に該当する35歳で25%、40歳で40%、45歳で50%にまで上昇します。
流産の確率は年齢と相関関係にあり、もし妊娠できたとしても流産や早産、死産になってしまう可能性があるというデメリットがあるのです。
ダウン症の発生率が高くなる
高齢出産は流産だけでなく、「卵子の老化」や「染色体異常の増加」により、ダウン症の発生率が高くなるというデメリットもあります。
20歳で1/1667、25歳で1/1250、30歳で1/952の確率と言われている中、高齢出産に該当する35歳になると1/385、40歳で1/106、45歳で1/30。
流産と同じく年齢が上がるのに比例して、ダウン症のリスクも上がると言えるでしょう。
発育に影響が出る
高齢出産に該当する妊婦さんは、妊娠高血圧や妊娠糖尿病のリスクが高くなります。
また血流が悪いなど母体の体内環境も悪化するため、胎児の発育に影響が出るデメリットがあります。
生まれた時に体重の少ない赤ちゃんは、将来的に糖尿病や心臓病など生活習慣病になる確率が高いと言われているため、高齢出産の妊婦さんはより生活に気を付ける必要があります。
難産になりやすい
高齢出産かつ初産の場合、産道や子宮口が硬くなっているため難産になりやすいというデメリットがあります。
また帝王切開になる確率も高く、35歳を超えると体力も落ちるため、産後の回復も遅くなります。
高齢出産の方が思う育児の不安について
ここまでお話してきたように、高齢出産にはいろんなデメリットがあります。
ですが、2016年に生まれた赤ちゃんの約30%が高齢出産によるものという調査結果があるほど、近年では35歳以上での出産も珍しいことではなくなりました。
それは晩婚化だけでなく、不妊治療が進歩したことも背景にあると思います。
ですが高齢出産である以上、妊娠や出産だけでなく、育児にも不安を持つ方もいるはず・・・。
「高齢出産しなきゃよかった」と後悔しないように、育児の大変さもきちんと理解しておくことが大切です。
そこでここからは、高齢出産の方の育児の不安についてお話していきます。
【高齢出産に対する育児の不安】
- 体力が追いつかない
- 周りとの年齢差を気にしてしまう
- 両親が高齢で子供の世話が頼めない
- 周りは育児が終わって自由に生きている
体力が追いつかない
子育てには体力が必要です。
夜泣きなどによる睡眠不足になったり、活発な子どもと一緒に遊んであげる必要があります。
正直、子育ての大変さはどの年齢でも同じと言えますが、体力が落ちてくる35歳はより大変に思うかもしれません。
両親が高齢で子供の世話が頼めない
子育てが大変で、夜も寝れないと疲れがたまったときは、両親の協力も得たいと思います。
ですが、両親が高齢で子供の世話が頼めないことが起こりうるのが、高齢出産の育児です。
親に無理はさせられないという気持ちも分かります。
ですが、息抜きができず子育てが十分にできないのでは、本末転倒です。
負担にならない程度にお願いしてみるとか、家事のサポートをしてくれるサービスを使ってみるなど検討してみるのも良いでしょう。
周りとの年齢差を気にしてしまう
子供を幼稚園や保育園に預ける歳になると気になるのが、周りとの年齢差です。
周りの年齢を聞いて、ショックを受けてしまうこともあるかもしれません。
また子どもに「〇〇のお母さん若い!いいな!」と言われて、とても傷ついてしまうかもしれません。
ですが、今はいろんな生き方がある時代。子どもの言葉に傷つくことがあるかもしれませんが、気にしすぎる必要はありませんよ。
周りは育児が終わって自由に生きている
高齢出産の場合、周りは育児が終わって、旅行や友達とランチなど自由を楽しむ方も増えると思います。
育児に一段落している人を見るとうらやましいと思うかもしれません。
ですがそこは「まだ子どもの成長を見守ることができる!」「この歳だからこそ育児で感じられる部分がある」とポジティブにとらえ、育児を楽しみましょう!
高齢出産をした人のリアルな意見
高齢出産をするにあたり不安に思う方もたくさんいると思います。ここでは実際に高齢出産をした人の意見をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
いろいろリスクがある
妊娠なんてしなきゃよかった…
後悔してる自分がいる……
高齢出産…子宮破裂…
色々リスクあるのに……
お腹の赤ちゃんは何ひとつ悪くない……
悪いのは私… あと彼も…
明日からどうやって彼と過ごすか…精神的苦痛で食欲ないし
頭痛するし どうしよ。。。 pic.twitter.com/3bJZTh5WzI— 🐾シュガー🐾 (@SugarCat08479) June 20, 2021
孫の面倒を見てもらってる時に後悔する
@wagagunhitori 孫の面倒見てもらってるときに、高齢出産しなきゃよかったとちょっと反省します(^◇^;)
— 星丸ママ (@hoshimaru21) June 24, 2015
若い方がいいけど後悔はしていない
高齢出産で後悔はないし(したところで意味もないんで未来に向かって頑張るのみ)今だからこそ家族を守れているけど、子供持つのが若いほうがよいかっていってらそりゃ良いよ、親が若い子供としてもそう思う。
けどそんな思い通りにはいかないんだけどね…— もこ🍚痩せる🍰 (@mokomokomemo) August 10, 2022
後悔している暇なんてない
ぶっちゃけ、「高齢出産」したらね「後悔」してる暇はないんよ(笑)
— 🔥(ノ◕ヮ◕)ノ*.✧ワイ©鉄は、熱いうちに打て。🔥💉💉💉 (@tetsu_atsu_) August 8, 2022
3人目は疲れて余裕がない
三人目は高齢出産だったから、今までの育児とは違うつらさがあるなぁ。
疲れて余裕がなくなって上二人に対する言動に後から後悔する毎日…。
ぐっすり眠る寝顔に謝る母なのです。
三人子供がいるからってプロな訳じゃない、余裕なわけじゃない。— ぐめん パルマ専用 (@grewomen) August 13, 2022
生まなきゃよかったとなる前に、リスクはしっかり確認しておこう!
この記事では、高齢出産しなきゃよかったとなる前に、押さえておきたい妊娠・出産時のデメリットや、育児の不安についてお話してきました。
高齢出産の不安を解消するためには、正しい知識を得ることがとても大切です。
もし35歳以上で妊娠を望むのであれば、事前に検査を受けに行くのも1つの手かもしれません。
また栄養バランスのとれた食生活や、運動なども日頃から意識しましょう。
周りに高齢出産の経験がある方や、子育て中の方がいるのであれば、お話を聞いて準備しておいた方がいいことなどの知識をつけ、不安を解消させるのもおすすめですよ。
ここまで高齢出産に関するデメリットや不安についてお話してきましたが、メリットもあるのでストレスにならないように前向きにとらえて出産できるようにしてみてくださいね!
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。